大病院の小児病棟

 パリ南郊外にある町クレムラン・ビセートル市には17世紀に創設起源を持つビセートル病院がある。その小児病棟近くのカフェに入った。
 入院中の子供への見舞い用なのだろうか、ぬいぐるみが店頭に飾られていた。

 この小児病棟には入院児童の保護者が宿泊看護ができる施設が整えられている。

 19世紀半ば頃、この小児病棟に付設された「学校」に、エドゥアール・セガンという「知的障害児童の教師」が雇用されていた。セガンはその著書で、子供も親も、ともに病気に向かうことが、子供の安心感を導き、治療に有効である旨を説いている。
 じっくりとかみしめたいものだ。