デイ・サーヴィスの上履き

facebookのメッセで、笑顔ちゃんから今後の自主ゼミの方向性についての提案を受けた。月1程度の頻度で開催、と。固定した内容と方法とではなく自由度の高いゼミで行きたい、と。賛成との返事を出した。ぼくも参加がより可能になるだろう。悠平君が力を提供してくれているようだ。これもうれしいこと。
○悠平君からメールで、今度こそ自主ゼミを通して川口から学びたい、とあった。ぼくは言葉で語ることはあまりできないが、一緒に考えることはできる。うれしい申し出に、しばし、・・・。
○来週からデイ・サーヴィスを受ける。週2日、共に午前中。
 先日「内覧会」に出かけ「お世話になりたいと思います。」と意思表示をした。帰りがけに「かかとのある上履きをご用意下さい」と言われた。
 それで、柏東急ハンズのスリッパ専用の売り場に赴き、通常のスリッパに薄い布地の「かかと」がついているヤツを見いだし、こりゃあいいや、と喜び勇んで買い求めた。自分の体の不具合がどの程度か、考えることなく、施設の人に言われた言葉そのものに適しているから買い求めたわけである。
 しかし、このかかと付きスリッパは、底が硬く、とくに足首から先が意に応じて動いてくれないぼくの身体にはまったく不適であることが分かった。そして、かかと部分の布地を足首後ろにまで引き上げる所作に相当苦労を要することも分かった。とても簡単そうに見えて、じつは履くまでが大変、履いて動作するにも返って動きの自由を奪ってしまうなどなどの問題があるわけだ。
 昨日、下総中山でトドちゃんと落ち合った時、トドちゃんにお手伝いおよびお知恵をいただき、靴専門店に立ちより、「介護用の靴」と注文の意図を店員に伝え、いくつかの品を見せてもらい、手にとって、かかと付きスリッパに持った不満点が解消できるかどうかを確かめ、実際に履いてみた。履くという行為がこれほどまでに自身の能力を欠落させているのかという、ある種の絶望感の気づきがあったが、店員さん、トドちゃんのお助けを得て、足にすっぽり靴をはめることができた。かかと付きスリッパとはまるで違う、ソフトで自由性を保障する、いや促すかのごとき履き心地。もちろん買い求めた。後は、自力で履けるようになる自助努力をする必要がある。
 今日は朝から、ぼくの足には、新品の介護用靴がまとっている。心なしか、心地よい。「介護」の精神はこういうところまで行き届いているという発見の朝であった。