野生のリス

 過日の韓国出張の際、慶州に立ち寄った。一日観光タクシーの運転手は「慶州は寒い」を何度も繰り返し、向かうのを嫌がっているようだったが、寒い暑いは極端でない限り(といっても、極端な寒暖には出会ったことがないので分からない)、ぼくは構わない。
 雪の中をタクシーが進む。白く覆われた景色に声を挙げて喜び、車外に飛び出す。カメラファインダー(あ、持って行ったカメラはちゃちなやつだから、ファインダーはない。モニターだ)に映る景色の中を、チョロチョロと動くモノ・・・。野生のリスであった。


警戒し、そして安心して餌を探し、食べる。
飽きることのない光景。