風邪2日目

○鼻水がひどい時があるけれど、熱はないように思う。
○終日布団の中。横になってDVDを見るも、音声がうまく聞き取れず、結局退屈。きちんと見終わった作品は何も無し。
○湯たんぽの暖かさに気づいたマシュマロが布団の上で丸まっている。
○明日もう一日横になるのかな?
○風邪症状が弱まると、俄然、こういうことに元気が出ます。
 学術的活動に関わる下世話な思い出話。
 ある人の書物(専門的教養書)の書評を依頼されて、誉めるばかりの我が国の書評傾向に対して疑問を感じている私は、叙述内容に関する基礎的な事項批判、テキスト・クリティークを紙幅の半分ほど、残りをその書物の意義についてに費やして書き上げた。送稿の準備をしているところへ著者から電話が入り、入稿の前に原稿を見たいとおっしゃった。お届けすると、再び電話が入り、「まるで私に教養がないみたいに思われるじゃないですかっ!私を貶めるつもりですかっ。」と一喝され、書き直しを命じられた。
 反権力の権化(と巷では評判の高い人)であり、自由と民主主義をこよなく愛する人(と巷では評判の高い人)であり、イデオロギー的敵対者を除いて人望の篤い研究者・教育者であるので、その言葉に驚いたのはいうまでもない。俳句を「一首」「二首」と数えていたり、季語が読み取れていなかったり…、間違いなくこの面において基礎教養に欠落し、溢れんばかりの情熱語がグダグダと並んでいたり、10数行が一主語で書かれている構文であったりと、批判されて当然のことであり、そのことで私がその方を「貶める」なんて冗談じゃない、ご本人が無教養をさらけ出して専門家ぶっていることの方が問題は大きいのだが、「後の祟りを怖れて」、全面褒め称える書評文に書き改めて送付した。これって、事前検閲ですね。そして権力的関係利用ですから、パワハラですね。
 それを承知で抵抗しなかったのですから、間違いなく、私は「晩節を汚した」わけです。この一文は、私はあらゆる形で、保存していない。
 一件を、グダグダ…。