発達か改善・向上か?

○「1843年のセガン」第5号の準備に取りかかる。史料収集と点検
○今まで、「教育によって白痴は発達する」と綴っていた。はて?何が発達するの?と考えて直ちに出てきたのは「人格が発達する」だ。待てよ、セガンはそう言っているのか?そもそも「人格」ってなんだ?今の感覚でキーワードを設定していないか?発達(developpement)という概念をセガは用いている。1843年論文の概要において、その第1項で、「年齢、性、体質に応じた体育および様々な手の労働による筋肉組織の発達と使用」という具合だ。いや待てよ、この際のdeveloppementは「発育させる」という意味を含む「開発」の方がふさわしいか。「向上」より下位概念と理解すべきなのだろうか。しっかり考えないと、とんでもないことになりそうだ。