デイ・サーヴィス

○粋生倶楽部増尾、通所デイ・サーヴィス。あったか姫、ペダル踏み前後、フットマッサージ、全身マッサージ、ゴム紐を使っての腕、脚の筋肉訓練(新メニュー)、歩行訓練(内股筋肉の動きを意識した歩行が新メニューに加わった)、棒体操、整え体操、適宜ボール挟み。
○自宅で訓練可能なように、フリーサポーターとソフトウエイトボールとを入手。手配は所長さんのご好意。写真のように用いる。

○朝早く起きたこともあり、セガン1843年論文第1章の訳に取りかかる。既訳のものは取り澄ました訳になっていて気に入らない。新しく訳し直すことにした。<développement=発達>と定式化してしまっているこのぼんくら頭をもっと利口にしよう。
○第1章のタイトルはない。1843年著書もそうだから、章題をつけなかったのはセガンの意志によるのだろう。セガンの白痴教育の基本哲学「活動」、「知性」、「意志」が簡潔に論じられている。このことは、すでに、1839年の第1著書『H 氏へ/われわれが14ヶ月前から為してきていることの要約/1838年2月15日から1839年4月15日まで』で触れられているから、セガンの白痴教育の根本哲学と呼ぶことができる。1843年論文の概要である。短文なので、以下に訳出文を収載しておきたい。
○三つの順番の現象が人(individu)の他のすべてを支配する。すなわち、
 活動、知性、意志。
 私が今その三つに定めた順序は、それらの重要性とはまったく逆のことを言い表している。しかしそれは、教育・訓練によってそれらを展開させるべき進め方を示している。
 我々はまず第1に活動に時間を費やす。活動で自我と非我の一般観念が結びつく。不動と動、規則正しい動き、人真似、人と物との関係、物と人との関係、物真似、感覚器官の発達。触覚と、その感覚によって知覚しうる身体の一般的な特徴の観念(notion)。味覚と嗅覚。聴覚と、音が体に響いてくることに関わる観念、発話、眼差し、そして見ることで知覚しうる身体的特徴の観念。
 知性は、本来の意味で、観念、事物に関わる思考あるいは具象具象具象に関わる思考、混在した現象、すなわち抽象と具象とが入り交じった現象に関わる思考、代表的な事柄として、心象(image)、その他、デッサン、書き方、文字、読み方、計算、記憶ならびに抽象的思考。
 意志はもっぱら人間観の見地で、均衡するように喚起する。服従と権威、自由、情動性、対立、所有、品行ならびに習慣。