71歳最後の日。診察、セガン仕上げ。

○5時起床。夜中に2度目が覚める。5時間はまとめて〔ぐっすり〕寝ているようだから、大丈夫でしょう。
○今日の診察には血液検査が入るので、早く家を出る。8時。
 今日は代診井上先生、お若い人。熊坂先生は緊急オペとか。
 血液検査の結果、すべて異常なしとのこと。次回12月16日午前11時。この診察の前に眼科診察を入れてもらう。
 眼科診察の結果、症状の変化なし。
 帰宅は喘ぎ喘ぎであった。うーん。アンティークの店のマダムはしっかりした歩き方ね、と驚いておられたが。そうなのだな、姿勢はよくなったが体力が後退している…。
○朝1時間ほど、脚注の整備。
 帰宅後、人名ガイド、さらりと済ませて、脚注整備の続行。
幻戯書房訪問は11月20日午後と決定。2012年は11月11日。この時に最終稿の入稿だった。ちょうど同じほどのリズムだ。
○ショートエッセイ
 やっと、エドゥアール・セガンが1843年に書いた論文(と言っても単行本になるのだが)の全訳の仕事を終えた。注解やら解説やらを付して、セガンはよくわからないが興味はある、という人たちに読んでもらえるように、形を整えた。その「訳者あとがき」の追記に、次のように記した。
「思えば、2005年からエドゥアール・セガンの前半生(フランス時代)の「生の姿」を訪ねて、思弁的ではなく、まさにセガンの言うように「実証的方法」によって研究を細々と続けてきた。その成果は2冊の著書に表れているが、この3冊目はセガン自身の言葉でセガンの教育論を現代に投げかける形となった。
「時代が違うから」という言葉で部屋の隅に追いやってしまうのは実につまらないことだと思う。時代時代の「生の姿」を追うことで、「今を生きる」自分自身を捉え返すよすがにしたいと思う。それほどにセガンの言葉には、事実の重みが漂っているのを感じるのである。」
 今夜はゆっくり休もう。医師の診断結果も悪くなかったし、今日は、心身共に、久しぶりに快調だ。