終日在宅

○グランドには誰もいない。まさに好機到来というところ。午前中、サッカーのドリブルとゴルフアイアンショットと2回に分けて。
○サッカー・ドリブルはグランド5周。まじめに走りました。走ってボールを蹴ってまた走って…・。約45分。
○アイアンショット。びっくりしました。よく飛ぶものですから。そんなに力、入れてないのになあ。一回だけ、隣のグランドまで転がっていきました。これはグランドでアイアン振り回すのは危険だと判断し、午後、ショット練習の用具を御徒町に買いに行こうと思いました。車庫屋根の上でぶんぶんやるの。
○短い距離だと、速歩も多少走るのも大丈夫だな。遠距離が歩くのに苦でなくなればいいのになあ。で、午後のお出かけを楽しみにしたのですが、4時からケアマネージャーさんの定期訪問だと弘美君に告げられて、今日は断念。明日、雨が降らなければ行こう。
○ショートエッセイ
二度目の朝のリハビリ運動に出かけた時のこと。町会は違うが、我が家のすぐ近くに、無人取れたて野菜スタンドがある。ここ数日は有人スタンドとなっているが、無断持ち去りが相次いでいるのだろう。乗用車が信号待ちを嫌って通り抜ける狭い公道沿いなのだが、車の数が多くなるにつれて、私たち住民は、神経のとがらしを鋭くしないと生命を守れなくなってきているが、とうとう素朴な、残り少なくなってきている近所の農家の、「せめて新鮮な野菜を安く口にしてもらえば、嬉しいよ」という優しい心に泥を塗る者まで出てきたのか。
 「この頃、あんた、昼間よく見かけるようになったけど、この近所の人?」
 「あれ〜、そこの川口ですよ。」
 「川口さん!顔変わっちゃったから分からなかったよ。ごめん。」
 「あれからもう10年になりますものね。普段、ぼくは日中家にいない仕事だったから、滅多にお会いしませんでしたものね。この4月に退職して、身体を悪くして、リハビリで毎日過ごしています。」
 「そうでしたか。早いものだねぇ、携帯の鉄塔撤去運動・・。」
 立ち話が続く。そばにいた奥様が、静かな環境が壊れ始めたのがあの携帯鉄塔の問題が起きてからね、とぼそっとつぶやいた。
 そうなのだなあ。携帯電話鉄塔が、文字どおりあれよあれよという間に組み立てられ、明日にでも運用開始という段階で、このMさん夫婦が、地域一帯の戸別訪問をし、とりあえず、みんなでどうしてこうなっちゃったのか、情報を共有し話し合いたいと訴えたことから、携帯電話鉄塔撤去運動が始められた。生まれて間もないお孫さんの将来が大丈夫なのか?という心配が発端だった。2001年秋のこと。運動は実り2年後の初春、鉄塔は撤去された。
 素朴な農家の、しかし激しい息づかいに、ぼくは、人間の尊さのようなものを教えられ、この地域が好きになったのだった。
 鉄塔撤去はされたが、環境破壊の工事が年々強まってきている。それとともに、Mさんのような善意も、ぼくのような弱者も、どうやって生き延びていこうかと、真剣に考えなければならなくなっているのが、現実である。
○「私たちが進めた携帯鉄塔撤去運動」をお読み下さればありがたく存じます。