診察バースディ

○今日は6週間ぶりの検査・診察の日。脳梗塞を起こした大脳部位のその後の経過、血液の劣化も脳梗塞の大きな要因になっているので血液検査、同じく動脈硬化の検査。
 大嫌いな採血(血液検査)と戸惑うばかりのベッドに横倒され両手両脚になにやら巻き付けられての検査(動脈硬化)、そして閉所故息苦しくなり叫び出したくなるMRI(大脳検査)とを終え、ドクターの診察。今日は夢の付き添いがMRIまでだったので、ぼく自身ですべてを聞き取り判断しなければならない(当たり前のことなのですけどね。付き添いがいるとつい、付き添いをあてにしてしまうのです)。補聴器をつけているとはいえ相当の神経集中を必要とする。
 ドクターは、動脈硬化検査、大脳検査、血液検査の結果を、その順に、写真や数値を見ながら、にこやかにかつ大声で説明をしてくれた。
 「これは喜んでいいよ。」「(笑いながら)今日の私の誕生日プレゼントですか?」「ああ、そうでしたね。おめでとうございます。(大声で笑う)動脈硬化だけど血管の強さは30代です。問題なしだね。」「うほーい。それはやった-。」「大脳検査の結果もその後の変化は見られません。」「こっちもにこにこですね。自分を誉めます。」「血液検査は前回、前回ともよかったのに、今回は中性脂肪数値が高いね。いけません。甘い物を控え、主食の量を減らし、おやつもとらないように。」「最後に地獄の宣告ですか。生き甲斐がないなあ。」「生きていたければ生き甲斐を失わなければならないという矛盾ですかね。」「先生、今日は哲学的な診察・ご指導ですね。分かりました。頑張ります。ありがとうございました。」
 精神的に弱気になったのか、帰路、体が重く重く感じられた。
 こんな票があるんですね。よく見ると、右脚20代後半、左脚30代後半、とある。「歩け歩け」の人生の成果かしら?