清水先生からのお便り

○順番が逆になったけれど、昨日いただいた清水先生のお便り内容はかなり重要なので、記録に残しておきたい。
○第二号では、「セガンの白痴教育・実践の足跡」が、「第1実践」、「第2実践」、「第3実践」と簡明に整理されており、よく分かりました。そして「第3実践」の「1843年度が未邦訳」であることもあり(それにすでに翻訳されたものには誤りもあることですから)、『1843年論』として、厳密な訳と解説とで学べる日が来ることを、今から楽しみにいたしております。
 第三号からは、とくに、セガンが「芸術―芸術批判について(第1稿)」から「教育に関する報告』(初版67年)に至るまで、テクニカルタームとしてpositif(positive)を用いており、それを「実証主義哲学」の「実証」という意味(思想・理論)に解し、それがセガンの「白痴教育の理論と実践を構築した」と提起しておられることに、貴重な示唆を与えていただきました。
 『1843年著書』書評の評者はどういう方だったのでしょう。かなり、よく、セガンの到達しつつあった白痴教育の理論と実践、さらに社会的意義を捉えておりますね。初めて、全文を読むことが出来、よい勉強になりました。その中の①「白痴たちを治すばかりでなく〜」の「治す」と、②「関係感情」の二つの言葉の意味・内容について、より深く、知りたく思いました。
 次は、セガンの「白痴は障害である」を論究して下さるとのこと。セガンが、physiological educationにいたる過程を理解する上でも、大切なテーマであると思いますので、楽しみにしております。
○今日は雪が降るとの予報だったので外出せず、だらだらと過ごす。もっとも身体によろし無い過ごし方。室内運動のあり方も少し工夫しないといけないな。
○第5号、ゲラ完成。原文の訳文チェックをしなければならない。明日の課題。