戸定邸遊歩

○朝、車庫屋根の庭にカメラを持って出て被写体を探す。ありきたりだけど、今の季節は、これ。壮大な宇宙物語を見ているような構図。自然の美は不思議だ。

○午前中から夕刻まで、コケちゃんのご支援をいただいて、松戸に出た。ターゲットは戸定邸水戸藩最後の藩主の居住先とか。園内に与謝野晶子の歌碑が数多くあった。晶子と松戸との関係性は無識だが、彼女が松戸で詠んだ歌が60首あるという。ちょっと調べてみたくなった。子どもの頃、彼女の伝記を読んだこともあり、興味深い。
 各種花の季節真っ盛りとは離れており、「フジ」の季節を演じる準備期であったことから、閑静な邸内散策となった。ぼくのような中途半端な身体不自由者には、なかなかの散策難コースである。が、コケちゃんの好アシストのおかげで、花々の観賞と撮影を楽しく行うことが出来た。
 邸内への入り口。この階段は手すりがないため、スロープの道を選んだ。帰りはこの石段を下りた。今日はキャリングバックを持っていったが、石段を下りる時、「持ちましょうか?」というアシストのお声が未知の人からかかったそうだが、ぼくの耳には入らず、ご親切に対する返礼を言いそびれたのは、残念。杖とキャリングバッグが手すり無き階段での安全防具になる。

 邸内に入ると、緑豊かで、庵等を配した庭園となる。その中を突き抜けて奥の広場となるが、その道の途中には、市民が腕自慢の盆栽鉢を並べて、目と心の憩いを与えてくれるのが常である。今はフジの季節。見事な盆が10個、並べられていたが、今は未だ、本格的にフジを愛でるは時期尚早。盆列の手前に、ハチを手で追いはらわないように、との注意札。藤の花蜜を求めて寄ってくるハチが怖くて思わず手で追い払おうとするが、逆にハチにとっては攻撃を掛けられたと思い、人間を襲う。どんなハチかと思っていたら、クマバチ?じつに大型の立派なハチが、あちこち飛んで、蜜を求めている風情。これは写真に収めねばと、まずは広角でハチが飛ぶフジの全体構造に収め(これはハチがぼけていて見るに堪えない)、続いて接写で(ということは30センチ以内に接近しないとならない)、ハチの飛翔を追いかけた。やっと一作品だけお目に掛けることが出来る撮影となった。続いてフジの花蕾。不思議な自然の造形だ。


 その後は邸内を休み休み散策。親子のランチ休憩姿が安らぎを与えてくれる光景だった。

 ツツジも花をつけ始めているが、陽の当たる箇所は見事な開花ぶりだが、陽の当たらないところはこれまた見事な無花ぶり。自然の優しさと厳しさとを知ることが出来るツツジだ。手前の白い影は、陽光を浴びで群れて開花する白ツツジ

 紅白ツツジを白に焦点をあてて愛でた。

戸定邸を後にして昼食。伊勢丹11階のレストラン街にて。その後のスイーツも含めて、楽しい会話を交わしていただいた。次回は浅草をご案内することになった。といってもぼくがご案内するのではないが。そしてその後日には日本橋へ。
 コケちゃん、いつもいつも、アシストをありがとうございます。
○明日はマイちゃんと花鳥風月さんにお願いして浅草遊歩。雨が降らないといいのだが。