通所リハビリ

○午前中、粋生倶楽部増尾、通所。検温(36.2)、血圧測定(高120、低75)の後、フットマッサージ、ペダル踏み前・後、赤外線照射、全身マッサージ、全身温熱(あったか姫)、歩行練習(ハードル超え前後歩き、片脚膝上げ)、棒体操、整え体操。この間、ボール挟みを適宜組み込む。
○ぼくは何よりも棒体操が苦痛である。アシストを得ながら固く固く片意地を張っている身体を動かしている。いつの日にか少し柔らかい身体になり、故障している部位が機能を深めてくれるのだろうか。
○今回、赤外線照射が新しく組み込まれた。左脚膝に赤外線を10分間照射する。ぽかぽかと暖まり、血流がよくなっていくことを実感する。また、ペダル踏みに後ろ回転が加わった。なかなか難しい。
○通所を始めて6回を重ねた。「何か変化がありますか?」と訊ねられれば、左脚が随分と上がるようになりました、と答えることが出来る。その他にも座った時の左脚の無様な開きが随分と少なくなったことを自覚している。これらは従前から意識して自分なりに改善に努めてきた。「脚の問題の原因は分かっている、左足の筋肉が劣化しているからだ。それを強化すれば改善されるはずだ。」と「自己分析」し、「対策」を考え、実践的トレーニング(歩行訓練等)に励んできた。しかし、意識行動と無意識行動との間に、脚の動きに歴然とした差異が見られるばかりで、とても機能改善に向けた進歩と評価することなど出来はしなかった。ところが入所以降、機能回復リハビリを受けることによって、言葉としては同じ歩行訓練であっても自身では気がつかなかった方法(例えば後ろ歩きなど)を教示・訓練されることによって、意識・無意識にかかわらず、左足の動きは改善されてきているのだ。
 通所は正しい決断だったと、今思う。「自分を客観視する」という行為は、他者との具体的な関わりによってこそ可能だと、今のぼくを見て思う。
○先日のマイちゃんとの浅草人力車巡りの際、花鳥風月の車夫・沼沢さんがマイちゃんの「明日」像を訊ね、「相談する人はいますか?」と聞き込んでいた。マイちゃんはちょっと戸惑ったのか、ほんのちょっとの間を取って、「おります。」と明るくはっきりと返答していた。よくぞ沼沢さん、お訊ねくだすった、とぼくは沼沢さんに心でお礼を言い、マイちゃんが明言したことに喜びを得た(もっとも、マイちゃんの回答は完全に予想どうりであったが)。ぼくは「ただ愚痴をこぼすだけでもいい、自分の引っかかっていることを他者にぶつけることが出来るような関係性を作る必要がある。」と常に言い、事実、ぼくなど、愚痴をきいてもらいたいが故に「保護者」などという仮想現実世界を作ってきているし、事実、愚痴をきいてもらうことによって、ものごとを捉える際の一呼吸置きが可能となり、心が随分と落ち着くのであった。「自己完結」で済まそうとしている若い人たちを見ると、もう少し裸になった方が楽だし、前進するよ、と語りたい気持ちが強くなる。
 そうは言っても、まあ、お節介もほどほどにしないとね。
○明日は根津神社近辺で、悠平君、笑顔ちゃんことみのりちゃんと、ぼくも参加しうるゼミの方向性について打ち合わせ。お昼をご一緒する。
○5月2日から5日まで、ネコたちとお留守番。一人で出来るよね?イアン君は5年ぶりにジャマイカに帰国。後の者たちは鴨川シーワールド