ひさしぶりの長時間散歩

○朝の資源ゴミ出しを2往復して、「お、これは!」と、微妙な身体の変化を感じた。
 9時、出す郵便物と郵便物配達不在通知書とを所持し、自宅を出た。ここのところきわめて短い距離なら両足とも普通の歩幅を確保して歩行できるようになっているが、今日はその距離がどれほど伸びるだろうという期待感を持っての外出だ。所用にかこつけた「お散歩」(主治医の言葉)。
○近在の郵便局には5分程度でいける。杖はつくものの普通の歩行状態。局の窓口嬢、いつものようににこにこ笑顔でぼくのお相手をして下さるが、「随分としっかりした歩き方をしてらっしゃるので、嬉しいです。」と、声を掛けて下さった。ルン♪
○そのまま新柏駅へ。電車に乗り柏駅に出た。郵便局の本局まではちょっとした距離がある。健常時は歩いて行ったが、さて、今日はどうしようか。一度休憩を入れれば歩行で可能だろうと意を決し、本局に向かった。歩行姿勢、歩幅は維持されたまま。ちょっとスピードは落ちているな。
 旧水戸街道との交差点のところの柏神社入り口で車止めに1分ほど座り息を整え、再び郵便局に向かって歩いた。「疲れ」感無し。やったね。
○さて、帰り。せっかくの「お一人さま散歩」なのだから、可能性をうんと計ってみたい。
 柏郵便局から旧水戸街道に出、街道沿いのいろんな店を眺め、脇道に入り込み夜の賑わいぶりを空想し、また、同じく杖つきの、ぼくよりはお若いご婦人に声掛けされしばしあっちが痛いこっちが痛いあの先生はヤブだ、という話を聞かされ、ふと気がつけば迷い道に入り込んでいる・・・・。
○ここから文体変更。
 ぼくは50代後半から自らを「う゛ぁがぼん」と称してきましたが、まさにその名のごとく、「放浪者」。まあ、今日のは超ミニ版ですが。
○迷い迷いながらも、じつは、心の中で、「いつか買った、あの、油で揚げてないかりんとうの店はこっちの方だったよな、」と、行き先を定めてはいたのです。市役所への抜け道沿いにあったぞ。

 ぎらつく太陽のせいもあり、もう歩行能力も限界に近くなっていました。家を出てから2時間半、まともな休憩を取っていないのですから。お店を見つけた時は本当に心が安らぎました。飛び込むような勢いで品物を注文。店先の荷物置きの椅子に、ぼくという大荷物を置きながら、マダムと会話。マダムもまた脳梗塞にやられたんだそう。動かなかった左手が、ほら。ぼくも希望を持ちましょう!
柏駅に出、東武野田線に乗り、新柏へ・・・・。新柏で下車せず、車内の涼しいところでゆったりとし、身体をほぐしましょう。ということで、船橋まで乗り、そのまま戻り、新柏で下車。
○5時間余の、ばかばかしい「大旅行」でした!でも、ちょっぴり自信が付きました。「川口さん、無理しないでね。」 所長さんのおっかなく優しい声が聞こえてくるようです。
 一度もつっかかり無し。
○昨日アップした、ヒョウタンだかヘチマだか分からなかった蔓科植物の正体は「琉球おもちゃ瓜」という名だと、細君と娘に教わり、俄然、興味を持った。「おもちゃ」化していくプロセスを眺めたいものだと思った次第。
 で、今日は、当然まだ「おもちゃ」化していないのだから、「どのようなものなのか」を観察した。「花」に当たるところ、その頂点と全体像。
1.なんとまあ、端正な。雌花なんでしょうね。

2.なんとまあ、ややこしい、こんがらがっていることよ。雄花でしょうな。

3.確かにボトム部が膨らんできているなあ。これが「おもちゃ」化するわけですね。わくわく。