秋葉原行き

○今日は2週間ぶりにトドちゃんの支援をいただいて秋葉原に出かけた。目的は、お昼に関西風うな重を食することとちゃばらで乾麺などのお買い物。トドちゃんも目的を持っておられますよ!
○さて、無事所用を済ませて、帰宅への道。予想に反して電車は満席状態。シルバーシートには、例によって例のごとくの、耳にイヤホーン、手にはゲーム機、目はランランという状態の人が一人いた。もちろん、ほかの人も結構若い。まあ、周囲にはシルバーシートに座った方がいいかなあ、という人は誰もいないので、この状態は自然の流れ。
 しかし、ぼくという厄介な者が乗り込んだわけだから、何かしら動きがあるかと思ったけれど、動きは何もなし。ぼくの杖突体はゲーム機の青年の前に立って、自分でもちょっとびっくりするほどの声量で、「すみません。」とゲーム青年に語り掛けた。どうにも脚の不具合に耐えられそうにもないと思い、席を譲ってほしい、と思っての声かけだ。青年の体はすぐさま「飛び上がるようにして」(トドちゃん談)立ち上がり、「どうぞ」と席を譲ってくれた。帽子を取り、深々とお辞儀して、「ありがとうございます。助かります。」と着席した。
 20分後、青年は電車を降りて行った。その時に、ぼくとトドちゃんが「ありがとうございました。」とお礼の言葉を述べたのは言うまでもない。青年はとても素敵な笑顔を見せて、下車した。しかし僕は見てしまっていたのだ、青年が、両膝をしきりにさすっているのを。青年がホームを歩いていく姿を見たら、やはり少しばかり痛々し気な歩き方だった。「ごめんなさい。」心で詫びるしかなかった。